4割の扉:生きるよすが(10)命と向き合うのが仕事

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千葉さんが撮影した写真のポジフィルム。自然の造形美を切り取ってきた

 「ただやみくもにシャッターを切っても駄目。一番いい瞬間を予測して何時間でもひたすら待つ。駄目だば次の日。それでも駄目だば次の年」

 窓から見える分厚い雲を眺めながら、写真家千葉克介さん(70)=仙北市角館町=が自分なりの哲学を語り始めた。執念深さと忍耐強さが心を揺さぶる作品を生むという。

 自然美を追い求めて50年近く。朝もやはあとどれくらいで薄まるのか。雲が流れれば木々の輝きがどう変わるのか。千変万化に目を凝らし、渾身(こんしん)の一枚を撮り続けてきた。

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