絶滅危惧種オオセッカ、増加傾向 大潟村、大繁殖地の可能性

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大潟村の保護区などで繁殖しているオオセッカ(環境省秋田自然保護官事務所提供)

 秋田県大潟村の国指定大潟草原鳥獣保護区など国内の限られた地域でしか繁殖例がない絶滅危惧種のオオセッカの個体数が、同保護区周辺で増加傾向にある。一時は全く見られなくなったものの、28年ぶりに繁殖が見つかった2010年以降は継続的に繁殖が確認されており、繁殖地の姿を取り戻しつつある。関係者は繁殖期の5~8月に新たなひなが元気に巣立つことを願っている。

 かつて「幻の鳥」とも呼ばれたオオセッカは、県内では1973年に大潟村の八郎湖西部承水路近くで初めて繁殖が確認された。ヨシが密生した湿地と乾燥地が混在した環境を好むため、干拓で生まれた広大なヨシ原に移動してきたと考えられ、環境庁(現環境省)は77年に周辺135ヘクタールを同保護区に指定。しかし、湿地の乾燥化が進むと同時に生息数は減り、同年の122羽をピークに2000年にはゼロになった。

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