給食の川連漆器使用いったん終了 湯沢市稲川、洗浄自動化で

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漆器の感触を楽しみながら給食を味わう稲川中の生徒たち

 秋田県湯沢市の稲川学校給食センター管内で、給食用食器として使われてきた川連漆器が今月でいったん姿を消す。稲川を含む市内3学校給食センターを統合した新学校給食センターが4月に稼働するのに伴い、食器洗浄が全自動化されるのが主な理由。ただ、市教育委員会は「児童生徒が地元の伝統工芸品に触れる機会をなくしたくない」として、使用の可能性を模索している。

 稲川地区では1985年、県漆器工業協同組合の有志が旧稲川町の小中学生のために漆器の汁わんを寄贈し、給食で使われるようになった。一時は別の食器に切り替えられたが、町は数年かけて大小の皿とわんの4点の漆器を計1200セット(1セット1万1500円)用意。2004年からは町内全小中学校と特別支援学校で使用され、05年の合併後も継続してきた。

 漆器は、給食センターで手洗い後に機械洗浄してきたが、傷ついたりひびが入ったりすることがしばしばあった。同組合が修繕して対応してきたが、破損により現在は約300セットにまで減少。稲川地区の学校では順番を決めて使用するようになっていた。

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