未来へ加速(3)雪対策 事故教訓に予防徹底

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こまち脱線事故を受け、JR秋田支社が始めた予防除雪。これにより雪害によるこまちの運休は激減した=4日、大仙市神宮寺

 「ゴー」という音とともに、暗闇の中に白っぽいライトの明かりが見えた。今月4日午前4時すぎ、大仙市神宮寺の線路上。人が走るほどの速さの除雪車は、積雪時は車両前部についたハの字形の排雪板で雪をかき分けながら進む。この日も雪が降ったが、線路に積雪は少なく、スムーズに踏切前を通過していった。

 降雪量や積雪量にかかわらず、秋田新幹線こまちが走る田沢湖、奥羽両線では冬期間、最終列車の運行後に毎日除雪車が出動する。秋田、大曲、田沢湖の各駅を出発し、始発までの限られた時間で作業に当たる。JR秋田支社の雪害事故対策の一環で、2013年12月から取り組んでいる「予防除雪」だ。

 こまちは同年3月に大仙市神宮寺―刈和野間で脱線事故を起こしている。先頭車両が雪に乗り上げて線路から外れ、長時間立ち往生した。除雪などの雪対策が不十分だったことが原因とされる。

 同支社によると、以前は積雪量や天気予報を見て除雪計画を決めていたが、予報が外れる場合や局所的な降雪の予測が難しいケースもあったという。

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