善明庵の松「里帰り」 強風被害で伐採、クローン苗木を植樹

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クローン苗木を植樹する住民ら

 2012年4月の強風で幹が割れて伐採され、秋田県の天然記念物指定を解除された横手市下八丁の「善明庵の松」のクローン苗木3本が12日、マツのあった場所近くの草地に植樹された。今後地元住民らで管理して成長を見守っていく。

 善明庵の松は推定樹齢350年で、高さ18メートル、幹の周囲3・4メートルのアカマツ。傘状に大きく垂れ下がった形が珍しく、1976年に県の天然記念物に指定された。善明庵は、かつてマツのそばにあった小さな寺の名称。

 強風では幹が大きくねじれるように割れた。枯れた枝を切って幹全体を柱で支えたが、どんどん朽ちていき、倒木の恐れが増したため2013年に伐採された。

 クローン苗木の育成は、森林総合研究所林木育種センター・東北育種場(岩手県)に依頼。親木となる善明庵の松から採取した枝の先端部分を、台木となる若いアカマツに接ぎ木して育成、3年をかけて植樹に適した60センチほどの大きさまで育てた。

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