曳山まつり、遺産登録後の初本番へ 本来は災い封じる神事

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「山・鉾(ほこ)・屋台行事」に登録されてから初披露となる秋田市の「土崎神明社祭の曳山(ひきやま)行事」(土崎港曳山まつり)が、20、21日に迫ってきた。熱気あふれる祭りという印象が強いが、そもそもどのような意味合いを持つ行事なのか、土崎地区以外の人には意外と知られていないのでは。あらためて、見どころや関連用語を紹介する。

 「曳山の迫力と、夜の盛り上がりが印象的という人は多いだろう。行事の価値が世界に認められた今こそ、本来は神事であることを知ってもらいたい」。神明社奉賛会の小林一彦会長(84)が話す。

(全文 778 文字 / 残り 502 文字)

主な関連用語

【武者人形】
曳山の正面に飾られ、合戦や歴史の一場面を示す。裸人形は北前船の荷下ろしを担う「沖仲仕(おきなかし)」、背景の黒い布は鉄(くろがね)の岩を表すとの説がある。場面の題名は「外題(げだい)札」に記されている。男岩と女岩で一対。間には滝が流れる。

【見返し】
曳山の裏面に世相を詠んだ句と、その場面を象徴する見返し人形が飾られる。各町内は見返しコンクールで句を競い合う。風刺の効いた内容や人形のコミカルな表情が見どころ。

【港ばやし】
主に5曲が伝わる。曳山の出発の際に奏でるのは威勢のよい「寄せ太鼓」。21日の御幸曳山は本ばやしとも呼ばれる「港ばやし」、戻り曳山は哀調漂う「あいや節」などを演奏する。

【音頭取り】
曳山の船頭役。拍子木を打ち、曳子らに合図を伝える。曳山が動きだす際、曳子と音頭取りが掛け合って歌う「音頭上げ」により威勢をつける。

【演芸】
各町内が運行ルートの要所で披露する。民謡「秋田音頭」の踊りのほか、「港小唄」「みなと曳山車音頭」などがあり、演目は町内ごとに異なる。