県立美術館のケヤキ、不自然な姿 業者「負担掛ける剪定」

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自然な形ではないと指摘されている県立美術館のケヤキ

 秋田市中心市街地にある県立美術館の北側に植えられたケヤキの木々を気を付けて見ると、不自然な姿に気付く。造園技能士として広く活動する県内業者は「無理に枝を刈って木の自然な美しさを壊し、負担を掛けている」と改善を求めている。

 県立美術館は、2階外に広がる水庭と、その先に千秋公園のお堀を望むラウンジからの眺めが人気。県生涯学習課によると、外構の植栽や水庭の眺望コンセプトなどは全て、美術館を設計した安藤忠雄氏が監修した。

 広小路側から見えるケヤキ15本は美術館の整備に合わせて植えられた。本来は高さ20メートル以上にまで成長するが、大きくなるにつれてラウンジからの眺望が遮られてしまう。そのため県は6メートル程度に抑えるよう、観光客が多い秋田竿燈まつりの前に毎年枝を剪定(せんてい)している。

 福岡造園(能代市)の福岡徹さん(54)は「美術館のケヤキは枝をぶつ切りにすることで無理に成長を抑えられている。木の高さを低く保ちたいならケヤキはふさわしくない。芸術施設に似つかわしくない、美的感覚を欠いた対処だ」と指摘する。

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