北斗星(7月17日付)

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 梅雨前線の影響で、きのうの県内は県北、県央を中心に大雨となった。河川の増水により五城目町や三種町で避難勧告が出されたほか、各地に洪水警報や土砂災害警戒情報が発令された。上小阿仁村では一時孤立した集落もあった

▼自然の脅威を見せつけた九州豪雨の後だっただけに緊張した人も多かったのではないか。16日夕までに県内で大きな被害は報告されていないが、引き続き土砂災害などへの警戒が必要だ

▼九州豪雨では九州北部にかかった梅雨前線に南から湿った空気が入り込み、北からの寒気とぶつかり積乱雲が次々と発生。記録的な雨量になった。今年は太平洋高気圧の張り出しが弱く、前線は列島の南に停滞気味だった

▼前線の北では寒気が入りやすい状態が続き、6月の県内は平年よりだいぶ寒かった。秋田地方気象台によると月平均気温は鷹巣、秋田、横手の3地点とも17度台で、平年を1・5度ほど下回る「かなり低い」状態。阿仁合、雄和、角館など10地点では月平均が観測史上最低を記録した

▼この影響を受けたのが農作物だ。最近の暑さで生育は回復しているというが県の担当者は「水稲はスタートダッシュに遅れがあったので、やや心配です」と話す

▼田植え後の苗は次々と茎が分かれて成長(分げつ)するが、6月中旬までの県内は特に寒かった。早い段階の分げつの遅れは品質などに影響する恐れがあるという。あの豪雨と県内の低温が関係していたかと思うと、ちょっと怖くなる。