知事の会見全文:災害情報メール、全部見たのは酒飲んだ後

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大雨被害時の対応について報道陣に釈明する佐竹知事

 大雨への対応に関する、佐竹敬久知事の会見全文は次の通り。

―23日の庁内連絡会議を欠席したことについて説明を。

 タブレット端末を常に持ち歩いており、22日朝の段階から気象状況は確かめていた。その時点で雨が強くなっている地域もあったが、秋田は落ち着いていたので油断した。今から思えば、気象情報を精査して出掛けるのをやめればよかったと反省している。22日の夕方には一杯飲んでしまった。飲酒を控えておけば、場合によっては夜中でも帰ることができた。判断が甘かった。深く反省している。自分で招集した会議に自分が遅れるのは非常に恥ずかしいこと。申し訳なく思っている。

―私用だったのに県は当初、知事は出張していると説明した。

 秘書課に確認してもらえれば私がプライベートで県外に出ていると分かったはず。私が県外から県内に向かっているという説明を受けた担当者が、出張だと勘違いした。

―被害状況を見ての所見は。

 県内に戻る途中、線路の下が崩壊した現場を道路の上から見た。こういう状況は今までなかった。今さらながら、自分で判断が甘かったと思う。自然の変化で、こうしたすさまじい豪雨が起こりうる状況になってきている。ある程度の(気象)状況の際には、行動を自分でしっかりコントロールしなければならない。

―今後の災害対応は。

 速やかな災害復旧や農業被害、浸水被害を受けた県民への対応といった事後処理を、国や市町村と連携してやっていきたい。

―22日の動きを教えてほしい。

 午前10時半ごろに(宮城県大崎市のゴルフ場に)到着してすぐゴルフを始めて、午後4時ごろに終わった。非常に恥ずかしい話だが、汗をかいたのでさっとシャワー浴びて、ぐいっと(飲酒)やっちゃったもんですから…。その後、国の河川国道事務所の災害情報をタブレット端末で確認したのが午後6時40分ごろ。これは帰らなければならないということで、翌日の午前3時ごろに起きて情報収集して、5時半ごろに職員に連絡した。11時に庁内連絡会議を開くよう指示した。

 その時はまだ国道13号が通れる状況だったが、大仙市協和まできたところで土砂崩れで動けなくなった。電話連絡して、私が到着しなくても副知事がいるので午前11時の会議は予定通り開催してほしいと伝えた。午後1時5分ごろ着いて、副知事から報告を受けて再度指示を出した。

―県内では22日午前から大雨洪水警報が出ていたのに県内にとどまらなかった。

 そこが非常に甘かった。県北では昼ごろに何カ所かが警報解除されていた。この程度で終わるのかなと、甘い判断をしてしまった。

―県庁からの連絡はなかったのか。

 メールは随時来ている。ただ、その段階(ゴルフ中)ではそこまで緊迫した状況のメールではなかった。緊迫してきたのは夕方から。今からすれば、一杯やる前に職員に連絡し、状況を確認して帰るのが正解だった。つい、こう(酒飲み)やっちゃったから身動きとれなくなった。判断が甘かったと反省している。

―ゴルフ中も避難情報や河川の水位情報は入っていたということか。

 時々メールで入っていた。次の日の午前中に会議を開くべきだという認識はあった。ただ、空振りでも酒を飲まずに帰っていればよかったと今さらながら反省している。

―酒を飲んだのは何時からか。

 午後5時くらい。ふざけた発言かもしれないが、汗をかいたからぐいっとやってしまって。この1杯が後で反省点になった。こちらから県に連絡して、最新の情報や全体像を聞いて判断してからにすればよかった。酒を飲んだために少なくとも7、8時間は動けない状況になってしまった。

―県内の状況を確認してからは酒を控えたか。

 次の日は朝早く出発するので、その後はすぐに切り上げた。午後7時ごろ。残ったお酒を飲むくらいで。

―22日朝の段階で県災害連絡室が設置されていた。そういう状況で県外に出たことをどう振り返るか。

 甘かった。反省点だ。(警戒度が)下の組織なので甘く見てしまった。(被害が広がらないという)希望的観測があった。一番のミスだ。

―何人でゴルフしたか。

 4人。

―どういう人か。

 友達。

―県OBと聞いているが。

 昔の私の仲間だ。

―23日は何時に大崎市を出発したか。

 午前6時ごろ。5時20分ごろからメールと電話で職員とやりとりして情報収集していた。支度をして6時ごろに出た。

―土砂崩れで足止めされたと聞いた。

 大仙市協和まで順調だった。通常であれば午前9時半から10時に着く予定だったが、協和で3時間近く身動きとれなくなった。まさに崩れた現場にいた状況だ。

―県庁に着いたのは何時か。

 午後1時5分ごろ。

―県内の状況を把握してから最初に職員と電話でやりとりしたのはいつか。

 23日の午前5時過ぎ。各部局に最新の情報を集めるよう指示した。午前10時ごろに着けると思っていたので、11時の会議開催を指示した。

―車は知事自身が運転したのか。

 友達と交代で運転した。

―車は誰のか。

 私の。

―22日に秋田市を出発した時間は。

 7時前ごろ。

―激甚災害指定について国に要望したのか。

 まだしていない。全体の被害状況がある程度まとまった段階でないとできない。国には最大限の対応を要望していきたい。

―県単独での対応は。

 見舞い制度がある。被害情報がまとまり次第できるだけ早く対応したい。必要があれば臨時議会で予算を組む。

―避難勧告が出ているのを認識していたのに酒を飲んだということか。

 県北の方では避難情報が解除になっているところもあった。全体の情報を見ないで判断してしまった。

―県庁から電話での連絡はないのか。

 メールはある。電話はなかった。県災害連絡室のトップは総合防災課長。知事は参考としてメールを受ける。

―大雨の状況下で知事が留守にすることをどの程度の職員が知っていたのか。

 誰も知らなかったと思う。

―そういう状況でいいのか。

 だれかに伝えておけばよかった。反省点だ。

―22日の段階である程度被害は想定できたのに、知事に電話連絡がいかないというのは信
じがたい。

 逆に私が23日朝に指示した。

―本当に職員からの電話連絡はなかったのか。

 メールだけだった。長い文章ではない。大雨警報がどこで発令したかなどの情報は来るが、細かい情報は来ない。これからの反省点で直すべきところだ。

―22日午前5時台に秋田地方気象台が大雨に警戒するよう情報を出している。知事が県外に出ても大丈夫だと判断した根拠は何か。

 その気象情報をしっかり見ておけばよかった。分析して、専門家に聞いてから判断すべきだった。

―県災害連絡室は危険性を把握していたはず。それが知事に伝わらないシステムになってい
るということか。

 一定の状況になれば連絡は来るが、そのあたりはシステム上の問題がある。総合防災課も事務的に処理せず、私に情報を上げて、遠隔地からも私が指示を出せる状況をつくる必要がある。

―避難情報が出ていたことに危機感はなかったか。

 避難指示は22日夜の段階。日中の段階では避難指示までは出ていなかった。

―秋田市は22日の日中に避難勧告を出している。その情報は入っていたか。

 市長をやっていたので、私にも避難情報のメール配信はある。それをしっかり見ていなかった。私のミスだ。

―メールに気付かなかったということか。

 恥ずかしながら、メールを全部見たのは酒を飲んでからだった。言い訳ではないが、(災害時には)竜巻情報などありとあらゆるものすごい数のメールが届く。少し慣れてしまって、一定のレベル以上のものとそれ以下のものの判断が付きにくかった。

―メールを全部見なかったのは、ゴルフの方が大事だったからか。

 プレーが終わって全部見てから行動(飲酒)するべきだった。流れの中でそういう状況になってしまった。私に非がある。

―避難勧告が出ているのをゴルフ中も把握していたということか。

 プレーの終わりごろには把握していた。午後3時か4時ごろ。そこで一度、職員に連絡すべきだった。

―メールが頻繁に来れば緊迫感を感じられないだろうか。

 数多くメールが来れば私から連絡するか、全体情報をしっかり送ってもらって判断するといったシステムが必要だと思った。そういうシステムがなくても、私から確かめることが必要だった。反省点だ。

―公用車を呼んで帰ることは考えなかったか。

 そこは、遊びに行っているものだから…。

―知事がいなくても対応できると思ったのか。

 副知事がいるので…。いずれにせよ、23日朝に出発して昼前には着く前提で行動していた。ただ、13号線が大仙市協和で崩落していたのは、そこまでは知恵が回らなかった。

―なぜ22日のうちに会議を開かなかったのか。

 そこは責められても仕方がない。甘かった。大変申し訳ございませんでした。以後、十分注意します。