戦争喪失(1)被爆倉庫、痛恨の解体

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説明を聞く学生たちの向こうに、被爆倉庫跡の更地が広がっていた

 「一夜にして、この辺りは壊滅状態になったんです」

 秋田市臨海部の工業地帯で7月下旬、秋田大の学生8人が説明を聞いていた。72年前、終戦前夜にあった「土崎空襲」の跡地を巡る見学会だ。

 説明役を務める市民団体「土崎港被爆市民会議」の事務局長、伊藤紀久夫さん(77)が、目の前に広がる25メートルプールほどの更地を指して言う。「被害のありのままを伝える唯一の建物がここにあったんです」

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