「歩けないほどの強い揺れ」 大仙市で震度5強

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棚から落ちて割れた陶器を片付ける女性=8日午後10時55分ごろ、大仙市神宮寺の酒販店

 8日に震度5強を観測した秋田県大仙市神宮寺地区では、夜間の突然の揺れに住民たちが驚き、不安を募らせた。

 「アキモト酒店」の社長、秋元浩さん(60)は「ドンという縦揺れだった。初めてこんな大きな揺れを経験した」。家族3人でテレビを見ていた時に襲った揺れは10秒ほど続いた。店内では日本酒の瓶数本が割れ、冷蔵庫内でも酒瓶やペットボトルが倒れた。「揺れ具合からすれば、この程度で済んでよかった」と片付け作業を進めた。

 勤務交代のタイミングだったファミリーマート大仙かみおか店には店員5人、客数人がいて、急な縦揺れに悲鳴が上がった。40代女性店員は「歩けないほどの強い揺れだった」。揺れが収まってから外に出ようとすると自動ドアは開かず、手で開けて客を外に誘導した。「どこかに隠れる間もなかった」

 7月の大雨で自宅が床下浸水した1人暮らしの小林カネさん(92)=同市神宮寺=は「この前も避難したばかりなのに。経験したことのない揺れで体がおかしくなりそう。今日は眠れない」と話した。

 同市北楢岡にあるローソン刈和野バイパス店では、揺れで酒類の瓶が棚から落ちて割れたほか、菓子やパンなどが床に散乱した。当時、店内には店員2人と客2人がいたが、揺れが収まってから店外に避難し、けがはなかった。事務所にいた店長の60代男性は「店内を見て驚いた。携帯電話から警報音が鳴った瞬間、北朝鮮がミサイルを発射したのかと思った」と話した。

 仙北市角館町では、角館祭りのやま行事(角館のお祭り)の「観光やまぶっつけ」の最中だった。祭り実施本部のある同町の立町ポケットパーク付近では強い横揺れを感じた。祭り実行委員会が角館駅前などに設置した置山や曳山(ひきやま)を点検したところ、午後11時半現在、被害は確認されていない。