社説:新生ハピネッツ 走るバスケでB1狙え

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 バスケットボール男子Bリーグの2季目の開幕が近づいてきた。29日に1部(B1、18チーム)、30日に2部(B2、同)が始まり、B2の秋田ノーザンハピネッツは30日と10月1日、CNAアリーナ(秋田市立体育館)で熊本ヴォルターズと開幕節の2連戦を行う。

 昨季B1で戦ったハピネッツは18チーム中16位に沈み、B1残留を懸けたプレーオフで敗れB2降格が決まった。その後、メキシコ男子代表監督などを務めたスペイン出身のジョゼップ・クラロス・カナルス氏(48)を新ヘッドコーチ(HC)に招き「1年でB1復帰」を目標に据えて今季に備えてきた。

 クラロスHCはメキシコ代表監督だった2010~13年の3シーズンで、就任時72位だった世界ランクを25位まで引き上げた。欧州や北中南米、中東など10カ国以上で指導歴がある。日本でも旧bjリーグのチームでHCを務めたことがあり、手腕は評価されている。ハピネッツでもその力を遺憾なく発揮してもらいたい。

 ハピネッツの選手は12人のうち、外国人選手3人を含む7人が入れ替わった。平均身長192・2センチは昨季開幕時と同じだが、3人だった200センチ以上の選手は5人になった。平均年齢は28・5歳から27・9歳へと若返った。

 選手にはクラロスHCが目指すバスケットが浸透してきた。それはコート全面を走り回って「激しい攻守」を繰り広げるバスケットで、過去にクラロスHCが率いてきたチームでも貫いてきたスタイルだという。

 選手には身長を問わずハードな動きを求め、疲れが見えたら交代させ、体力の回復を待ってまたコートに送り出す。昨季は40分間の試合で出場30分超という選手もいたが、新生ハピネッツが圧勝した8、9月のプレシーズン3試合では、1試合で30分以上出た選手はいなかった。

 選手12人全員で戦う「走るバスケット」はファンを楽しませそうだが、選手にしてみれば体の負担は増す。体のケアが一層重要になり、トレーナーらスタッフの役割も大きくなる。来年5月まで60試合を戦う長丁場だけに、選手、スタッフが一丸となって乗り切る必要がある。

 昨季B2では5チームが勝率7割以上を記録し、このうち2チームがB1に昇格した。ハピネッツは8割超の圧倒的な勝率でB2制覇を狙うという。昨季Bリーグ全体で4番目に多かった地元戦の観客数(1試合平均3058人)を増やすためにも、着実に白星を積み重ねて盛り上げを図りたい。

 ハピネッツは今季のスローガンに「RISE AS 1(ライズアズワン) はいあがろう。」を掲げた。チームもファンも一体となってB1を目指そう、との思いを込めた言葉だ。B2に舞台が移っても県民から熱い声援を送ってもらえるような、ひた向きなプレーを期待する。

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