岡田将生が挑む“痛男役”「かっこいいなって思えてきた」 木村文乃も絶賛

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岡田将生が超モンスター級に痛い男、木村文乃は崖っぷちの毒女を演じる (C)「伊藤くん A to E」製作委員会

 俳優の岡田将生と木村文乃がW主演する映画『伊藤くん A to E』(来年1月12日全国公開)。超モンスター級に痛い男=“痛男”伊藤くんを岡田、腹の奥で毒を吐きまくる崖っぷちの脚本家・矢崎莉桜を木村が演じている。このほど、都内で行われた撮影現場を訪れ、2人に話を聞いた。

【写真】映画『伊藤くん A to E』撮影の模様

 同作は、柚木麻子氏の恋愛小説を廣木隆一監督が実写化。20代半ばで手がけたテレビドラマで一躍売れっ子になったが、現在は落ち目で過去の栄光でなんとか一流としてのプライドを保っているアラサー脚本家・莉桜(木村)は、返り咲きたい一心で自身の講演会に参加した4人【A~D】に目をつけ、彼女たちから受ける恋愛相談をネタにするための取材を開始。脚本を書き進めるうちに、A~Dの女たちが語る「伊藤」が莉桜の前に現れ、なぜか「伊藤」も莉桜と同じ4人の女についての脚本を書いていたことが発覚。しかもそこには、莉桜のネタにはない5人目【E】の女が存在し…。「伊藤」の狙いは何なのか。莉桜は、徐々に追い詰められていく。

 撮影が行われていたのは、莉桜が講師を務めるドラマ研究会でのシーン。そこに通う伊藤から、ある題材で脚本執筆のコンクールへ応募することを相談された莉桜は、「焦らない方がいい」と思い留まらせる…という場面だ。

 映画化が発表された際、自身が演じる伊藤について「共感などは一切できず反感しかなかった」「一言で言うとクズみたいな男ですね」と厳しく印象を語っていた岡田。演じている今も「僕自身の生き方とは違った。女性への言動しかり、やっていることがあまりにもダメな男だなって演じながら思っています」というが、ちょっとずつ変化もあったという。

 「伊藤に対して、最初は否定的なところから入っていたのですが、段々肯定的になっている自分もいます。『傷つけられたくない』っていう、誰もが思っていることが言えるのはすごいし、そういう生き方をしているところが段々かっこいいなって思えてきた。廣木監督にそのことをお話ししたら、『いい傾向だ』っておっしゃってくれた。伊藤は、自分が傷つきたくないから相手を傷つけるのであって、今の社会では通用しないけれど、“マイウェイ”をもっているなって感じます」。

 そんな岡田に対して、初共演の木村は「今まで持っていた透明感とどこかはかなげというイメージを上手く使って伊藤を表現されている」と話し、「一言でいうと映画『シャイニング』のジャック・ニコルソンみたいな人きたーっていう感じです(笑)。伊藤くんがしゃべるだけで『うわー』って思うので、飲まれていますね」と、“痛男”っぷりを絶賛する。

 木村自身は「日々、何かを見つけたいって思って演じています」と模索しているようで、「莉桜は人とのコミュニケーションの取り方のさじ加減が難しい役なのですが、岡田さんはわかりやすくお芝居をしてくれて、やりやすいです」と感謝。一方、岡田は「2人のシーンは、姉弟みたいな感じで演じています。『僕の話を聞いてよ』っていうテンションでいるのですが、木村さんの返し方がすてき。お互い顔には出さないけれど、内ではいろいろ違うことを考えていたりするので、腹の探り合いが面白いです」と充実感をにじませた。

オリコンニュース