精緻を極めた美[黄釉銹絵梅樹図大瓶]春の喜び感じる釉下彩

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初代宮川香山・作、1892年、52・1×25・8(口径14・5、底径10・7)センチ、東京国立博物館蔵、国重要文化財(Image:TNM Image Archives)

 左右対称のカーブが美しいフォルムを描く「黄釉銹絵梅樹図大瓶(おうゆうさびえばいじゅずたいへい)」。中国磁器を模範とした玉壷春(ぎょっこしゅん)の形に、生き生きと枝を伸ばした梅樹が釉下彩(ゆうかさい)の技法により描かれています。

 釉下彩は、素焼きした素地に顔料で絵を描いて焼き、その上から透明の釉薬をかけ、もう一度焼き上げる技法です。早春の温かな光を感じさせる黄釉の地に、鉄釉のさび絵で描かれた梅樹、その枝に可愛(かわい)らしく咲いた花々が、春の喜びを感じさせてくれます。

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