夏の甲子園「第一回」の記憶(10)本塁打なんてないよ

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「YADOME」と書かれた秋田中ユニホームのレプリカ。秋田高硬式野球部の部室に保管されている

 僕らが秋田中で野球をやっていた頃、皮のミットやグラブは、あるにはあった。でも球がちゃんと入るようにはできていなかった。ミットの中の詰め物が動いて、片寄ってしまうんだ。

 今のミットは端っこでもちゃんと捕れるんだろうけど、当時は何ていうか、捕りにくいようになっていた。ボールが速くなければ何てこともないけど、秋田中のエースだった長崎廣君のボールは速いもんだから。今はミットでもグラブでも、球が入れば逃げていかねえもんな。

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