午前2時半開店の弁当店 先代死去、娘1人で後を継ぐ

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
国道13号沿いに立つ「村田商店」

 午前2時半。秋田市川尻の国道13号沿いにある三角屋根の店舗に、赤い二つの回転灯がともった。弁当店「村田商店」。深夜の飲食店で働く人やタクシー運転手、早朝に工事現場へ向かう人に温かい弁当を食べてもらおうと、36年前から未明のこの時間に店を開けている。あるじの村田愛子さん(享年73)は昨年8月に死去。後を継いだ娘の知奈美さん(46)が先月から本格的に店を再開し、手作りの味を求める人たちの期待に応えている。

 唐揚げ、ハンバーグ、塩さばの定番弁当9種や三色弁当、おにぎり、焼きそば…。開店と同時に多彩なメニューが並ぶ。弁当の値段は380~520円に抑えている。「25年前から変わっていない」(知奈美さん)。売れ残りが出ないよう、追加の調理は売れ行きを見ながら判断する。

 凍結防止剤散布車での作業途中に立ち寄った男性(50)は「売り切れになると残念だから早めに来た。除雪作業が始まってからの冬の楽しみ」。

 これから男鹿市の工事現場へ向かうという男性(65)は「去年は閉まっていたので、もうやめたのかなと不安だった。この時間に手作りの弁当を買えるのは便利だ」と袋を提げて店を出た。

(全文 1081 文字 / 残り 594 文字)