北斗星(2月10日付)

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 「笠谷のジャンプ」。そう叫んで前傾姿勢になると、友達が後ろからベルトをつかんで支えてくれた。札幌冬季五輪70メートル級ジャンプで笠谷幸生選手ら日本勢が表彰台を独占し「日の丸飛行隊」とたたえられた時、小学校ではやった遊びだ

▼一昨日の平昌冬季五輪ジャンプ男子ノーマルヒル予選で、ベテラン葛西紀明選手(45)らをテレビで応援していて46年前の札幌大会を思い出した。かつてのジャンプはスキー板をそろえて飛ぶフォームだった。ヘルメットではなく毛糸の帽子で競技していたのも懐かしい

▼12年前のトリノ大会で金メダルを取ったフィギュア女子の荒川静香選手も印象深い。つま先を180度開き、上体を優雅に反らす「イナバウアー」はその年の流行語になり、子どもたちはこぞってまねをした

▼笠谷選手のメダルは日本の冬季五輪史上初の金。荒川選手の金はトリノ大会唯一のメダルだった。日本勢が獲得したメダルは前回ソチ大会まで45個に上る。記憶に残るシーンは世代によってさまざまだろう

▼平昌大会の開会式が昨夜行われ17日間の祭典が開幕した。日本勢、とりわけ本県出身選手の活躍が期待される。男女バイアスロンに夫婦で出場する立崎幹人(29)、芙由子(29)の両選手が存分に力を発揮できるよう応援したい

▼隣国開催とあって時差がなく、寝不足にならずにテレビ観戦できるのがなによりうれしい。現地は厳しい寒さのようだが、それに負けずに繰り広げられる熱い戦いを楽しもう。