評伝:加藤廣志さん死去 「必勝不敗」の精神築く

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全国高校選抜大会で、能代工高の選手に声援を送る加藤さん(右)と妻テイさん=1997年12月28日、東京体育館

 加藤廣志さんをよく知る人たちは「先生は負けじ魂の塊だ」と話していた。こうと決めたら絶対に途中で折れない、投げ出さない、諦めない。

 高校男子バスケの指導者として全国制覇するという目標を学生時代(日体大)に定めると、あとは実現に向けて突き進むだけ。1960年の母校赴任と同時に、監督に就いた。強豪校の胸を借りられるチャンスがあれば、生徒を連れて全国各地へ出向いた。

 能代工高の代名詞でもあるオールコートのゾーンプレスディフェンスは、相手の球出しから激しいプレッシャーをかけてミスを誘う攻撃的なディフェンス。チームの形づくりにあえいでいた初期、上背がない選手たちが、強豪相手でもどっちつかずのボールの支配に強さを発揮、スタミナと粘りも上回っていたことから、このスタイルに行き着いた。

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