面前DV、過去最多160人通告 暴力目撃、子どもの心に傷

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 子どもの前で配偶者や親族に暴力を振るう「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」の疑いによる児童相談所への通告が、秋田県内で増えている。面前DVは心理的虐待の一つで、暴力を目にした子どもは不安や恐怖を思い出し、ストレス障害に苦しめられたり、大人になっても対人関係に支障を来したりすることがある。識者らは「医療機関や学校での教育、啓発活動が必要だ」と指摘する。

 県警が2017年、面前DVの疑いで通告した児童数は160人(暫定値)で、16年より72%(67人)増えた。面前DVの通告人数の統計を取り始めた12年(21人)の7倍以上となり過去最多となった。県警少年女性安全課は「近年虐待が絡んだ事件が全国的に多発している。被害を事前に防ぐため、積極的に通告している」としている。

 秋田市の飲食店で働く女性(22)は幼い頃、父親が母親に暴力を振るう場面を見て育った。父親はほぼ毎日、酔って帰宅し、母親が用意した夕食に「まずい」と文句を言い、平手打ちしたり、髪の毛を引っ張ったりした。父親が恐ろしく、泣きながら見ていることしかできなかった。

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