横町の赤レンガ建物、移設か解体か 道路拡幅で岐路

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道路拡幅に伴い、移設か解体かで揺れている旧大島商会店舗

 秋田市大町6丁目にあるレンガ造りの国登録有形文化財「旧大島商会店舗」が、建物前の横町通りの拡幅計画に伴い、移設か解体かで揺れている。所有者は移設して残すことを望む一方、築120年近い建造物を維持管理することに不安があるなどとして、手放すことを決意。拡幅に向けた県の用地取得交渉が進められる中、引き取り手探しは難航しており、歴史的建造物がまた一つ、市内から消えかねない状況となっている。

 店舗は幅9メートル、奥行き7メートルの総2階建てで、同市保戸野で菓子店「高砂堂」を営む塚本清さん(70)の所有。1901年に百貨店として建てられ、37年に祖父幸三郎さん(故人)が買い取り、貸店舗として活用してきた。市内に現存する最古のレンガ造りの建造物で、2000年に国登録有形文化財となった。現在は生花店「花京都」が入る。

 横町通りは、大町と南通を結ぶ五丁目橋から大町5丁目の交差点までの市道311メートル。県は14年度から幅約8メートルの一方通行道路を、約25メートルの対面通行にする事業を進めている。

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