タイから由利工に毎年100万 現地幼稚園経営の野球部OB

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バンコクで経営する幼稚園の子どもたちに囲まれ、笑顔を見せる佐藤さん(本人提供)

 選抜高校野球大会(春のセンバツ)に出場する由利工業高校野球部(秋田県由利本荘市)を異国から応援する男性がいる。在学中に野球部に在籍し、タイの首都バンコクで幼稚園を経営する佐藤正喜さん(69)=同市裏尾崎町出身=だ。甲子園出場を願い、6年前から毎年100万円を寄付してきた。支援が実を結び、喜びをかみしめている。

 佐藤さんは1964年入学の3期生。野球部で練習に打ち込んでいたが、レギュラーになるのは難しいと判断、2年の秋の大会後、陸上部に移った。

 明治大卒業後、アジアを中心に海外でボランティアを経験。その過程でタイに魅力を感じ、82年に移住した。現在は幼稚園経営の傍ら、タイの政治経済や文化を学ぶ現地邦人向けの勉強会も主宰する。タイに住んで30年を迎えた頃、「生まれ育った本荘に恩返ししたい」と考えるようになった。頭に浮かんだのが母校・由利工のことだった。

 「野球部が甲子園に出て全国に名をとどろかせることが地域にとって何よりの誇りになるのではないか」。そう考えて校長に相談し、2012年から寄付を始めた。ちょうど創立50年の節目で、野球部OBの渡辺義久教諭(39)が監督に就いた年でもあった。

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