松館しぼり大根GI登録 鹿角特産、本県3品目

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GI登録された「松館しぼり大根」(JAかづの提供)

 農林水産省は9日、秋田県鹿角市特産の「松館しぼり大根」を、地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」に登録した。本県のGI登録は、大館市の「大館とんぶり」、羽後町の「ひばり野オクラ」に続き3品目。

 鹿角市八幡平松館地区の農家8戸でつくる松館しぼり大根栽培組合(山崎道博組合長)が2015年10月に登録申請していた。現在の栽培面積は約3ヘクタール。

 松館しぼり大根は、カブのような丸い形をしている。県農業試験場によると、辛味成分のイソチオシアネートが多く含まれ、辛さは全国の辛味ダイコンの中でもトップクラス。一方、ショ糖の含有量も多く、まろやかな甘みもあって豊かな風味が特徴という。

 皮ごとすりおろし、布で搾った汁をそばやうどんのつけだれ、湯豆腐の薬味などにするのが伝統的な食べ方とされる。

 明治時代中期には地区で栽培されていた。地元消費に限られていたため、1980年に農家が生産グループを結成、特産品化に取り組んできた。

 山崎組合長は「他の辛味ダイコンにはない特徴が認められ、うれしい。全国でさまざまな辛味ダイコンが出回る中、産地として危機感を抱いていた。GI登録されてほっとしている」と喜んだ。「生産拡大に向けた好機。おいしさを県内外に発信していきたい」とも話した。

 本県ではこのほか、「しょっつる」と「いぶりがっこ」もGI登録を申請している。