社説:サッカーW杯開幕 最高峰の試合楽しもう

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が14日開幕する。4年に1度のサッカーの祭典であり、世界が熱狂の渦に包まれる。国対抗で世界一を争うW杯は五輪をしのぐ人気がある。日本をはじめ世界の強豪国32チームが参加し、32日間にわたる熱戦の火ぶたが切られる。

 W杯は4カ国ずつがA―Hの8組に分かれて1次リーグを戦い、各組の上位2カ国の計16カ国が決勝トーナメントに進出する。過去3大会連続で、欧州勢が制しており、今大会は南米勢の巻き返しがなるかも注目される。ダークホースのチームが勢いに乗って頂点へと駆け上がる可能性もあり、目が離せない。

 世界の超一流選手が集うのもW杯ならではだ。アルゼンチン代表のメッシ選手、ポルトガル代表のロナルド選手は共に4大会連続の出場で、キャリアの集大成となりそうな大会で悲願の優勝を目指す。ブラジル代表のネイマール選手は地元開催だった前回大会の雪辱を期す。連覇を狙うドイツ代表のミュラー選手のプレーにも熱い視線が注がれる。

 6大会連続6回目の出場となる日本は昨年8月にアジア予選を突破した後、これといった結果を残せていない。ハリルホジッチ氏が2カ月前に解任され、西野朗氏が急きょ監督に就任した。チーム低迷からの脱却を狙い思い切った手を打ったが、国際サッカー連盟のランクは61位まで下がった。

 前回のブラジル大会は1分け2敗で1次リーグ敗退。前々回の南アフリカ大会は1次リーグを2勝1敗で勝ち上がり、決勝トーナメント1回戦で敗れベスト16だった。

 今大会で日本は1次リーグH組に入った。19日に16位のコロンビア、24日に27位のセネガル、28日に8位のポーランドと対戦する。いずれも格上で目標とするベスト16進出はハードルが高いが、チーム全体で勝つという強い意志を共有して戦ってもらいたい。

 西野監督就任後の強化試合ではガーナとスイスに連敗、無得点に終わったが、12日のパラグアイ戦で4点を奪い初勝利を飾った。ベテラン中心の「実績重視」のチーム編成に批判もあったが、強化試合最終戦でやっとチームの形が見えてきた。本番ではファンの期待に応えられるよう、最高のパフォーマンスを見せてほしい。

 総務省の2016年社会生活基本調査では、サッカー・フットサルを年1回以上プレーした小中学生の割合は26・4%に上る。野球の24%、バスケットボールの23・2%を上回った。日本代表には次世代の若者とサッカー少年たちを勇気づける活躍を期待する。その活躍が競技人口の拡大にもつながるはずだ。

 W杯は時差の関係で、日本時間で夜から未明の試合が中心となる。日本代表の活躍を願うことはもちろん、世界最高峰のプレーに酔いしれたい。

2018サッカーW杯、全試合を速報します