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五十嵐克郎さん(48)=自営業・能代市=
知人に誘われて、磯場に立つようになってもうすぐ30年。ウミタナゴ、クロダイ、マダイ…。10年ほど前からは競技フィッシングに夢中。今ではグレの全国トップを狙う、県内きってのトーナメンターだ。
生まれは能代市。子供のころから、夏場は家に近い浅内浜で毎日のようにキスの投げ釣。海で釣りができなくなれば川や沼でフナを釣っていた。「今思えば年中さおを手にしていた。こうなる運命だったのかも…」と、少年時代を振り返る。
競技にのめり込むきっかけは、所属していた団体の東北代表として出場した全国トーナメント。結果は惨敗。「悔しくて、悔しくて」。以来、専門書や雑誌を片っ端から読みあさり、九州や伊豆まで遠征して実釣…。夢中で勉強した。
「魚を釣ったほかに、相手にも勝つ。それがトーナメントの魅力」と五十嵐さん。「条件が良い時より悪い時にどうやって釣り上げるかが、勝敗の分かれ目。そこで知識と経験に裏打ちされた技術がものをいう」とも。
そのための鍛錬は普段から欠かさない。年間60日ほど行くという釣りは、のんびり糸を垂れることはほとんど無い。制限時間、仕掛け交換も手早く、場所の見極め…。すべては大会を想定した勝つための実戦練習。
そんなトーナメンターの五十嵐さんには、競技を離れた釣りでも目標がある。全国の磯場巡り。店の跡継ぎも決まり「あと4、5年で実現しそう」と顔がほころぶ。その日の来るのが待ち遠しくてしょうがない。
<写真:男鹿で釣り上げた大物クロダイを手にする五十嵐さん>
(2004.12.16)
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