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「モデル計画作成を」 NIEセミナー、現状や課題を議論

シンポジウムではNIEカリキュラムの作成について議論=1月26日、東京都

 日本NIE学会と日本新聞協会は1月26日、東京都の日本プレスセンタービルで「小学校でのNIEカリキュラムを考える」セミナーを開きました。小学校の教員や研究者など57人が参加。シンポジウムでは、教員が新聞を効果的に活用できるようにするためのNIEカリキュラム作成について、現状や課題を話し合いました。

 NIEカリキュラムの在り方を研究する京都文教大学の橋本祥夫准教授(社会科教育学)が基調提案者となり、小学校の教員、日本新聞協会のNIEコーディネーターがシンポジストを務めました。

 橋本准教授は各都道府県のカリキュラムの作成状況について調べ、「全国的には進んでいない」と報告。「NIEを広めるには、どのような実践が効果があるのか検証する必要がある。カリキュラムで実践を固定化するのではなく、教師が自由な発想でできるよう、教科や単元に応じて柔軟に対応できるモデルプランを作るのがいい」と提案しました。

 日本新聞協会からNIE実践校に指定されて2年目の埼玉県長瀞第二小学校。研究主任の市川宝生教諭は新聞を活用して「保護者には好評。子どもの社会を見る目が変わった、家庭で読むことが増えたという声がある」とする一方、いつどのような記事が載るか分からず「カリキュラムに入れにくい」と課題を挙げました。

 これを受け、NIEアドバイザーを務める東京都滝野川小学校の関口修司校長は「以前、カリキュラムを作ったことがあるが、詳しく作るほど先生はやらなくなる。ある程度のものでいい。教科書で新聞が取り上げられているため、教科書の指導計画をベースに、無理なくできるNIEのカリキュラムを作ることが大切」と助言しました。

 関口校長は「NIEタイム」として朝に児童が新聞を読む時間を設けています。「週1回でも新聞を読み、コメントを書く活動を継続すれば確実に力が付く」と紹介しました。

 また、日本新聞協会NIEコーディネーターの吉成勝好さんは「新聞とはどういうものか、読み方を学ぶ時間をカリキュラムに入れる必要がある」と話しました。

 参加者からはNIEカリキュラムの必要性を訴える声があり、橋本准教授は具体的な内容の研究を深める方針を示しました。

(2014/02/02 秋田魁新報掲載)