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授業、校内活動の新聞活用例報告 名古屋で学会閉会

日本NIE学会で「朝NIE」活動を報告する兵庫県伊丹市立笹原中の岡本光子校長=24日、名古屋市東区

 授業で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)を研究する日本NIE学会の2日目が24日、名古屋市であり、各分科会で教員らが新聞を使った授業や活動の具体例を報告し、閉会した。

 神奈川県立平塚農業高校初声分校の金子幹夫教諭(49)は、働く大人を取り上げた新聞記事を使った公民科の授業を紹介した。警察官やバスガイド、酪農家など職種はさまざま。働いている姿が写真で大きく載っている記事を選び、生徒の想像力をかき立てた。

 働く意味について生徒にアンケートしたところ、授業前は「お金のため」が最も多かったが、授業後は「自分のため」がトップで「家族のため」「社会貢献」も増えた。

 金子教諭は「生の声を扱う記事なら子どもの心を動かすことができる。多様な視点で将来を考えられるようになってほしい」と話す。

 兵庫県伊丹市立笹原中の岡本光子校長(57)は中1、2年で「朝NIE」の活動を取り入れた。始業前の読書の時間を使い、週1回は生徒に記事を読ませている。

 感想を尋ねるだけでなく、例えば車の「ご当地ナンバー」を扱った記事では、「奄美ナンバー」の導入が認められた理由を文中から読み取って答える問題も出す。生徒が回答したプリントのうち内容の良いものは校舎内に掲示しているという。

 岡本校長は「新聞を購読していない家庭も多く、学校で新聞を読む習慣を付けたい。全国学力テストの国語の点数も上がっており、学力面での効果も出ている」とした。

(2013/11/25 秋田魁新報掲載)