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本紙教材に意見発表 大館市、比内中で新聞集会

 大館市の比内中学校(渡邊一夫校長、214人)は20日、全校生徒を対象とした「新聞集会」を開いた。本紙を教材に、県内で発生した事件について意見交換したり、興味を持った記事を選んで自分の考えを発表するなどした。

 同校は今月17日から5日間、毎朝授業前に全校生徒が新聞を読む時間を設けている。集会は読解力や思考力を育むことに加え、自分の考えを表現する力を高めることを目的に開催。全校生徒が体育館に集まり、目に留まった本紙記事について、感想を交えながら意見発表した。

 生徒たちは、秋田市の高校3年の男子生徒が母親を包丁で刺した殺人未遂事件の記事(18、19日付)を読み「どうすればこうした悲劇をなくせるのか」をテーマに、6、7人ずつに分かれてグループディスカッションを実施。

 「母親に不満を持ったことは自分にもある。友達や先生に相談できていれば、事件を起こすことはなかったのでは」「家族間のコミュニケーションを深めていくことが大事だと思う」などと熱心に意見を交わした。

 女性生徒(3年)は「同じ記事でも一人一人の意見が違っていた。新聞を読み、社会の動きに触れることで、考える力を伸ばすことができると感じた」と話した。

 新聞集会を企画した国語科担当の根本大輔教諭(37)は「初めての試みだったが、一つの出来事でも見方や考え方が違うということを生徒は理解してくれたと思う。自分の考えを伝えようとする姿勢を育てていきたい」と話した。

 同校では12月にも授業前に新聞を読む時間を設けるほか、1、2年生計154人が新聞を切り抜いたスクラップブック作りに取り組む計画を立てている。

(2014/11/21 秋田魁新報掲載)