NIEニュース > 2014年度

記事きっかけ、被災者を応援 仙台市、学会終了

 授業で新聞を利用するNIE(教育に新聞を)を研究する日本NIE学会2日目が7日、仙台市で開かれ、新聞記事をきっかけにして生徒が東日本大震災の被災者に応援旗を送ったケースなどを教諭らが分科会で発表し、終了した。

 新聞を生かした復興教育に取り組む岩手県宮古市立亀岳小の副校長田村勝さんは、震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」がたどった経過を記事で調べた後、その種を苗木にした育種場を見学したことなどについて説明。

 児童が「種が復興のシンボルとして一本松以上にたくさんの人々の笑顔を生み出してほしい」と感想を書いたことを示しながら「新聞は教材の宝庫。新聞を生かしながら、復興を担う人材を育成したい」と話した。

 名古屋市立志段味中の教諭伊藤達也さんは、震災で被災した陸前高田市の高田高野球部員の記事に、生徒たちが思い思いの感想を書くことで、応援旗の発送につながっていったことを紹介。「一つの記事から(生徒を)社会につなげて、思いを共有することができる」と効果を強調した。

 群馬県伊勢崎市立豊受小の教諭田沼正一さんは、富岡製糸場(群馬県富岡市)が世界文化遺産に登録されるまでを新聞の号外でたどった授業では、上空から撮影された写真などで児童の興味を引くことができたなどと報告した。

(2014/12/08 秋田魁新報掲載)