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新聞で新しい世界を 全国大会、公開授業や実践報告

新聞記事を基に防災対策について議論する名古屋市立小幡小の児童たち=4日、名古屋市熱田区

 名古屋市で開催された第22回NIE全国大会は4日、新聞を活用した公開授業や実践報告をして2日間の日程を終えた。主催者側は「新聞で子どもは新しい世界を生み出せると確認できた」と振り返った。来年の大会は盛岡市で開く予定。

 名古屋市立小幡小の4年生の公開授業では、家庭に非常食を準備していない人が増えていることや、さまざまな防災フェアを紹介した新聞記事を用い、大人と一緒に防災対策を考える会議を実施した。

 児童の「非常食がおいしければ親に買ってもらえる」「1週間分の食料を展示すれば分かりやすい」といったアイデアに対して、参加した区役所職員が「備蓄量が多すぎると準備を諦める大人もいるので、工夫が必要だ」と助言して考えを深めていった。

 愛知県立日進西高の公開授業は新聞の見出しを考える内容。東京一極集中や地方活性化に関する実際のインタビュー記事を読んだ1年生の生徒たちが、ニュースのポイントについて議論しながら「人口格差のない世の中を」や「地方活性化への光の道」といった見出しを提案した。

 閉会式で大会実行委員長を務める土屋武志愛知教育大教授は「子どもたちは新聞で異なる考え方に触れ、違うアイデアにたどり着ける。それが確認できたのではないか」とNIEの意義を語った。

 秋田県から参加した浅舞小(横手市)の柿﨑正聡教諭は、NIEのカリキュラム化を考える分科会を聞いた。「既にNIEのカリキュラムをつくっている学校の実践発表に、刺激を受けた。新聞を一つのツールと捉え、先進校の良いところを参考にしながら、自分たちにできることを考えていきたい」と話した。

(2017/08/05 秋田魁新報掲載)