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選挙への関心に新聞活用 県内教員、横手市で学習会

石澤教諭が新聞を使った主権者教育について発表したNIE学習会

 授業などでの新聞の活用法を学ぶ「NIE学習会」が2日、横手市のかまくら館で開かれた。県内の小中学校や高校の教員ら11人が参加。矢島高校の石澤宏基教諭が「主権者教育」の取り組みについて発表し、10月の衆院選で生徒たちを投票に向かわせようと苦心しながら行った授業について紹介した。

 矢島高の3年生62人のうち、衆院選で選挙権を持っていたのは約半数の35人。一人でも多くの生徒に選挙に関心を持ってもらい、投票につなげようと、石澤教諭は地歴公民科の計4こまを使って選挙の仕組みや投票の仕方を学ぶ授業を行った。

 石澤教諭は「衆院選の投票日まで時間が限られる中、役に立ったのが新聞記事。授業では、候補者の公約や人となりを書いた記事を生徒たちに読ませ、プリントに『いいなと思った政党や候補者の主張』などを書かせた」などと語った。

 3年生のうち、実際に投票したのは68・8%。石澤教諭は「生徒たちは小学生の頃に東日本大震災を経験しており、『原発』や『被災地復興』に関係した政策への関心が目立った。18歳の生徒たちは一人一人自分なりの考えを持ち、投票しようとしていることを実感できた」と話した。

 学習会ではこのほか、NIE活動についての悩みなどを話し合った。「授業で継続的にNIEに取り組むにはどうしたらいいのか」という悩みに対して、参加者からは「授業で必要な時に新聞を活用すれば、それで十分な実践になる」「新聞を読んでいて、子どもたちに読ませたいなと思う記事に出合うことがある。そういう時は、予定していた授業の内容を変えてその記事を使うといった挑戦もしてみたい」などの声もあった。

(2017/12/03 秋田魁新報掲載)