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東日本大震災見舞金

 東日本大震災見舞金の受け付けは4月15日終了しました。受け付けを始めた3月15日から約1カ月間で寄せられた見舞金は計1万6909件、7億442万8899円に達しました。

 皆さまからの浄財は、被害甚大だった岩手、宮城、福島各県に2億2千万円ずつ贈ります。その他4442万8899円は秋田県に寄付し、主に被災地から避難してきている小・中学生、高校生計約200人の学資として役立てていただくことにしています。

 3県には19日、秋田魁新報社、ABS秋田放送、AKT秋田テレビ3社の社長が訪問し、復興を願う皆さまの思いとともに見舞金を届けます。

 皆さまの温かなご協力に心より御礼申し上げます。

 2011年4月16日

秋田魁新報社、ABS秋田放送、AKT秋田テレビ

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東北復興の推進力に

 貯金箱を抱えて受付窓口を訪れた子どももいれば、「この年でボランティア活動は無理だから」と年金の一部を届けてくれたお年寄りもいました。託された見舞金の一件一件にはいろいろな思いが込められていたことでしょう。

 毎朝、紙面をびっしりと埋めた名前に目を通しながら、少しでも支え合いたい、何かしなければと、被災地や被災者を思いやる県民の気持ちの強さと確かさをあらためて思い知りました。「東日本大震災見舞金」の受け付けを始めて1カ月という短期間に、県民の皆さまから託された浄財は1万6909件、7億442万8899円に達しました。心より御礼申し上げます。

 震災発生から1カ月以上たちますが、大地震と大津波による被害の全容はいまだ分からず、追い打ちをかけるように起きた原発事故は収束のめどさえ付きません。一瞬にして家族を、住居を、家財を奪われた痛ましさ。目に見えない放射性物質飛散の恐怖から逃れて避難生活を送らなければならない苦悩。かつて経験したことのない大惨事には言葉もありません。

 見舞金に託された皆さまの思いをどれほど代弁できるか心もとありませんが、19日にはABS秋田放送、AKT秋田テレビ両社社長とともに被害甚大だった岩手、宮城、福島の3県庁を訪ね、一日も早い復興を望む秋田県民の気持ちを伝え、見舞金を手渡してまいります。

 再起を目指す道のりは険しく、長期に及ぶことと思います。しかし、この先たとえ何年、何十年かかったとしても、被災地は雄々しく立ち上がり、これまで以上に美しく、そして安全な地域としてよみがえることでしょう。同じ東北に住む者として、今後の支援も忘れてはなりません。

 同時に心しなければならないことは、「東北復興」の全体図の中で、秋田はどんな役割を担い、どんな役目を果たすのか。その方向付けを急ぎ、基本戦略を立てて積極果敢に取り組まなければならないということです。大震災で直接的な被害がほとんどなかったことは幸いでしたが、それで良しとし安穏としていれば、取り残されるだけです。

 東京一極集中の見直しを叫びながら、現実は首都圏だけが肥大化し、地方は過疎がさらに過疎を呼ぶという悪循環に陥っています。エネルギーや道路、港湾整備なども含め、これまでの国の政策のひずみ、ゆがみが大震災でより明確に浮かび上がりました。

 将来を見据え、均衡の取れた国づくりをおろそかにしてきた政治の怠慢をいまさら嘆いても仕方ないのですが、大震災を契機に国土開発の在り方を考え直し、暮らしや生活を見直す転換点にしなければなりません。見舞金に託された皆さまの善意が東北連帯の強固な絆となり、地方再生を願う県民結束の証しになればと考えております。

秋田魁新報社社長 小笠原直樹