あきた発 東北再生 特集・多様な絆、復興を後押し
県民の思い、縁を生む
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本県と被災地の自治体間で応援協定などに基づくさまざまな支援活動が展開される一方、協定がない民間レベルでも支援の輪が広がっている。物資提供や炊き出し、がれき除去といったボランティア活動を重ねるごとに、双方の絆は深まっている。

大仙市の大曲商工会議所青年部(辻卓也会長)は震災直後から昨年10月まで、約20回にわたって岩手県山田町や大槌町、宮城県気仙沼市などを訪れた。メンバーを動かしたのは「東北は一つ」という東北人としての一体感。避難所や仮設住宅への救援物資の配送や炊き出しをして回った。
支援活動に当たり、避難所ごとの避難者数や不足している物資の情報を把握。それに基づいてタオルやティッシュを配ったり、豚汁や焼き肉を振る舞ったりと要望に応じて支援内容を変えてきた。
地元商店街の店主ら約60人でつくる団体「土屋館(どやだて)衆」が、青年部を強力にバックアップ。代表の辻会長(43)は、地域住民らに電子メールとファクスで「土屋館通信」を配信し、支援物資の提供を呼び掛けた。
震災直後は、県内でも流通網が途絶えて食料品や生活必需品の品薄状態がしばらく続いたが、土屋館通信を送った翌朝には必ず物資が集まった。辻会長は「被災地のために何かしたいという県民の思いと現地のニーズを結び付けられた。被災地との間に新たな縁ができた」と振り返る。
民間の活動では、秋田市のNPO法人秋田パドラーズ(舩山仁理事長)が震災直後から宮城県気仙沼市に入り、家屋の清掃や側溝の泥上げなどを繰り返してきた。活動拠点としていた現地薬局の経営者、武田雄高さん(36)は昨年10月、秋田市に三陸アンテナショップを開店。県内で被災地の今を伝えている。
県北部のボランティア団体ビハーラ秋田(新川泰道代表)と県曹洞宗青年会(久米弘道会長)も岩手県山田、大槌両町の被災者を継続的に支援。角館南高校は同県陸前高田市の高校とバレーボールの合同練習をし、東成瀬中学校も、宮城県名取市の中学校のバスケットボール部や野球部と交流を継続。震災後、新たな縁が次々と誕生している。
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