第34回さきがけ文学賞

 「第34回さきがけ文学賞」の最高賞・入選は、大城(おおしろ)貞俊さん(68)=沖縄県宜野湾市、大学非常勤講師=の「一九四五年・チムグリサ沖縄」に決まった。最終選考に残った6編を、直木賞作家の西木正明さん(仙北市出身)、同じく森絵都(えと)さん(東京都出身)、作家・文芸評論家の高橋千劔破(ちはや)さん(同)の3人が審査した。

 「一九四五年―」は、太平洋戦争の沖縄戦が終結した1945(昭和20)年6月23日を現地で迎えた6人が、それぞれの視点から戦争の悲惨さを語る短編六つで構成。選考委員は「語り継ぐべきテーマに果敢に挑んだ」「重いテーマを軽快な筆致で描き、リアリティーを浮き立たせた」などと評価した。入選に次ぐ選奨の該当作はなかった。

 入選作「一九四五年・チムグリサ沖縄」は4日から、14回にわたり掲載する。

入選
正賞・ブロンズ像 副賞・50万円、ANA国内線任意1路線往復ペア航空券

大城貞俊さん「一九四五年・チムグリサ沖縄」

大学非常勤講師 68歳 沖縄県宜野湾市