[第2回]

怒涛のアウェーウイークを終えて

(2017年4月21日 掲載)
モジャ帽をかぶり、仙台・カメイアリーナに向かう筆者

 激動のBリーグ初年度もいよいよ最終コーナーに突入し、ハピネッツも残り7試合、うちアウェーは1試合を残すのみとなりました。このコラムも第2回にして早くもフィナーレの様相を呈してきており、観戦記として続けられるのか不安もありますが、あまり深く考えず、残留プレーオフ回避に向けてひた走るチームをただ無心に追いかけていこうと思っています。

 4月10日からの1週間は、月火でレバンガ北海道、土日は仙台89ERSと対戦という、非常にタイトな日程でのアウェー連戦でした。北海道戦は平日夜の開催、仙台戦の初日は仕事ということもあり、どちらの現地観戦も予定していなかった私ですが、ハピネッツの今後を決する天王山だと思うと、いてもたってもいられず、気づけば右手が楽天トラベルのお申し込みボタンをクリック・・・。北海道、仙台とも1日ずつだけですが、現地へ赴くことを決めたのです。。

 火曜日の夕刻、前日の敗戦の悔しさを抱いたまま、北海道へ到着。ピンクの応援団を少しでも増やすべく札幌支社の先輩(道産子)を誘い、会場へ向かった私を待っていたのは、アリーナグルメの楽園でした。北海道名物のイカめしや折茂武彦選手がプロデュースするホットドッグなど、10店舗以上の出店が立ち並び、夕飯前のブースターの食欲を刺激するのです。私は、グルメ王国・北海道の実力に心底震えつつ、これまた折茂プロデュースのローストラムを頬張り、レジェンド級の美味さに舌鼓を打ったのでした。

レバンガ北海道・折茂選手プロデュースのオリモドック

思えばこの時点ですでに我々は先制されていたのかもしれません。試合はなんと1点差で惜敗。連敗の悲しみに沈む私を先輩が居酒屋に誘ってくれたのですが、たまたま接客してくれた店員さんがレバンガブースターであり、目の前で無邪気に勝利を喜ばれるというオチまでつきました。ザンギ(から揚げ)やエゾシカの串焼き、札幌と旭川の間にある美唄市名物の焼き鳥、そして帰りの飛行機では「ウニいくら弁当」と、わずか18時間の滞在で北海道の食を堪能した私。「これじゃただのグルメツアーやんけ!」というツッコミが頭をよぎりましたが、現地へ足を運んだことは、決して無駄ではなかったと思いたいのです。勝てなかったとしても、平日の夜、はるばる秋田や関東から集まった20数人の思いは選手にきっと届いたはず・・・。そんなほろ苦い思いと大量の土産を抱えながら帰途に着いたのでした。

連敗を喫した札幌の夜は雨に濡れて

 北海道での連敗のショックは癒えきれぬままでしたが、下を向いている暇はありません。中3日で迎えた仙台戦の初日はハピネッツが快勝し連敗を食い止めました。仕事を終え新幹線で仙台へ向かう道中で勝利を知った私は、「自分が見に行かない試合は勝てない」という今季のジンクスが破られたことに勝手な悔しさを覚えながらも、喜びでいっぱいでした。

 2日目はホームかと見紛うほどにクレイジーピンクが大集結。約2000人の観客のうち、半数近くをハピネッツブースターが占めていたのではないでしょうか。大声援を受けたチームは2日目も敵を大きく突き放し、残留プレーオフ回避へ望みをつなぐ大きな1勝を挙げました。こうして私の怒涛のアウェーウイーク、そして今季最後の泊りがけでのアウェー遠征は終わったのです。遠征先から駅弁を食べて帰るのも最後と思うと、「金色うに弁当」を前に寂しさを覚えずにはいられないのでした。

仙台での連勝を喜ぶクレイジーピンクたち

 残留プレーオフ回避に向け、正念場が続きます。ピンクのカエルは冬眠から目覚め、徐々に本来の力を発揮してきていますが、まだまだ100パーセントの本調子ではありません。秋田ブースターはカエルの身体を温め、その力を引き出す太陽のような存在。私も微力ではありますが、チームを、選手を照らす存在になりたいのです。

ヤマグチ・ユカ
プロバスケBリーグ、秋田ノーザンハピネッツのアウェー会場を中心に出没するブースター。ツイッターアカウント名「ピンクモジャ」。ユーモアとチームへの愛情あふれるツイートが一部のブースターの間で人気。観戦前は対戦相手の地元の名物料理を食べて気合を入れる。秋田市出身、東京在住のワーキングウーマン。時折かぶる変なお面の下は秋田美人?
ツイッター@crazypinkmoja