Loading...
羽後・西馬音内盆踊り

しなやかに艶っぽく西馬音内盆踊りに挑戦

 秋田魁新報社「秋田の魅力発信」編集長の佐々木希さんが、羽後町の西馬音内盆踊り会館を訪ね、重要無形民俗文化財「西馬音内盆踊り」の歴史などを取材するとともに、伝統の盆踊りを体験した。

 会館は、送り盆行事である西馬音内盆踊りに一年中触れられる活動拠点施設。色鮮やかな端縫い衣装を身にまとった希編集長は、会館で定期的に盆踊り公演を行っている「北の盆」代表・矢野栄太郎さんの案内で展示ホールを見学した。

 「言い伝えでは700年以上前の正応年間に豊年祈願のため踊られていた踊りと、慶長6(1601)年に滅んだ西馬音内城主を悼んだ盆供養の踊りが合流したのが盆踊りの原型」などと矢野さんが歴史や由来について説明。希編集長はうなずきながらメモを取っていた。

西馬音内盆踊りの由来や歴史を取材

 展示ホールに並べられた「音頭」と「がんけ」という2種類の踊りの形を紹介する50体の盆踊り人形が、全て町民の手作りであることを知ると、「動きがリアル」と興味津々。さらに、2015年に92歳で亡くなった藍染め作家・縄野三女さんの絞り染め浴衣や、古い端縫いなど盆踊り衣装の展示品に盛んにレンズを向けていた。

美しい盆踊りの衣装にレンズを向ける希編集長

 体験交流ホールに移動した希編集長は、北の盆の踊り代表・藤田貞子さんの指導で盆踊りに挑戦。にぎやかな「音頭」の形について一通り指南を受けた後、北の盆メンバーの三味線や太鼓、笛などが奏でるおはやしに合わせて、踊りの輪に加わった。

 初めての体験に「難しい」と繰り返すなど、おぼつかなさはあったものの、西馬音内盆踊り独特の艶っぽさや優雅さを醸す指のしなりや足の運びは、踊り慣れたメンバーをもうならせていた。

鮮やかな端縫い衣装姿で踊る希編集長

DIGEST

Nozomi Eye希編集長が取材先で撮影したフォト

北の盆のメンバーのおはやしも踊りもさすがです
盆踊りを再現した手作りの人形。動きがリアルです

秋田の宝みーつけた!!

 今回の取材で、西馬音内という地域に根付いた歴史を知ることができました。同時に、踊る人も見る人も魅了する優雅でちょっと色っぽい踊りの高い芸術性と、難しさも実感することができました。

 踊りだけではなく、身にまとう端縫い衣装や藍染め浴衣など、衣装の美しさにも見とれました。

 特に、私も着せていただいた端縫い衣装は、文字通りさまざまな着物の端布や小布を縫い合わせるという手間暇かけて作り上げたもので、100年以上も代々引き継がれている衣装もあることに驚きました。色調のバランスが良く、デザイン性に優れています。

 こうした美意識が優美なムードを醸成していることは間違いありません。阿波おどり(徳島)、郡上おどり(岐阜)と合わせて日本三大盆踊りと呼ばれていますが、西馬音内盆踊りが盆踊りとして初めて重要無形民俗文化財に指定されたのも、この文化度の高さによるのかもしれません。

 今回、体験したのは「音頭」という踊りでした。複雑な動きの組み合わせで、さらに指先をピンと反らせたり、足の運びも優美にしたりと繊細な気の配りが必要とされ、難しかったです。

 ただ、きれいな端縫い衣装で軽快なおはやしに乗って踊るのは楽しく、かがり火に照らされる本番で踊ってみたくなりました。

(佐々木希編集長)

ページトップに戻る