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クロストーク2021
新入社員の「現在地」

さきがけに入社して1年目、各配属先で奮闘する同期9人が夏のある日、久しぶりに顔をそろえました。

試行錯誤しながら、地方紙で働くことの「リアル」を少しずつ肌で感じている様子。

今思う「働くということ」についてちょっと真面目に、率直に語り合ってもらいました。

(社員の所属およびインタビューの内容などは2021年8月現在のものです)

  • 総合編集本部
    報道センター社会部
    舘岡 朋美
    2020年10月入社
    文学部
    新聞学科卒
    舘岡朋美さんの顔写真
  • 総合編集本部
    報道センター社会部
    日比野 桃子
    2021年4月入社
    複合芸術研究科修了
    日比野 桃子さんの顔写真
  • 総合編集本部
    報道センター社会部
    加藤 広大
    2021年4月入社
    人文社会科学部
    人間文化課程卒
    加藤広大さんの顔写真
  • 統合編集本部
    報道センター政治経済部
    石井 ひかり
    2021年4月入社
    法学部
    法律学科卒
    石井ひかりさんの顔写真
  • 統合編集本部
    制作センター整理部
    清水 美沙
    2021年4月入社
    国際学部
    国際学科卒
    日比野 桃子さんの顔写真
  • 統合編集本部
    デジタルセンターシステム部
    佐藤 未来
    2021年4月入社
    理工学部
    数理電気電子情報学科卒
    佐藤未来さんの顔写真
  • 統合編集本部
    報道センター社会部
    盛 禎央
    2021年3月入社
    社会科学部
    社会科学科
    盛禎央さんの顔写真
  • 総合営業本部
    営業局営業部
    今 奏夢
    2021年4月入社
    教育学部
    学校教育教員養成課程卒
    今奏夢さんの顔写真
  • 総合営業本部
    営業局営業部
    畠山 洋輔
    2021年4月入社
    法学部
    法律学科卒
    畠山洋輔さんの顔写真

入社してみて、どう?

入社してみて感じたギャップや、「失敗しちゃったな」という話からシェアしていきましょうか。

加藤さんの画像
加藤

先入観を持たずに「記者」という仕事に飛び込んだので、ギャップはそれほど感じなかったほうかもしれません。ただ4月の新人研修が終わっていきなり、秋田市内の桜の名所に1人で行って取材してこい!と言われて。あの時は内心、何も分からないまま放り出された」という感じで、軽くパニックでしたね。

けど実際、取材ってこういうものなんだな、と腑(ふ)に落ちたところもありました。とにかく人に話を聞いて、写真を撮って原稿を書いて、デスクしてもらって記事にしていく...という過程を一通り経験した最初の仕事だったので、強く印象に残っています。

石井さんの画像
石井

原稿はもちろんですが、写真も難しいですよね。5月の連休明けに、「県庁でクールビズが始まった」という話題を取材した時。私が現場で撮ってきた写真は、クールビズと無関係のパソコンなんかが真ん中に写ってしまっていて。「このカットで何を伝えたいのか、ちゃんと考えて撮るように」とデジタル編集部の先輩から指導されました。

光の当て方もいろいろ試しているんですけど、びっくりするくらいオレンジ色に写ったり、ストロボをたいたら背景が全部飛んでしまったり...。現場の状況が毎回違うので、周りの先輩に聞いて、試しながら改善しているという感じです。

整理部配属の清水さんは、夜勤職場ですよね。最初は戸惑いませんでしたか?

清水さんの画像
清水

私は言葉を扱う仕事にあこがれて入社したのですが、人に会って取材する、という外勤記者の働き方をイメージしていたので、整理の業務は正直、ほとんど想像ができていませんでした。最初は、覚えなければならないルールがとても多くて、それが大変でしたね。

ただ、整理では新人にマンツーマンで指導する「師匠」が選任されるので、基本的なことをしっかり聞くことができますし、師匠以外もみんな優しく教えてくれます。バックアップ体制が整っていて、何を質問しても的確に答えてくれるので、今は安心感を持ちながら仕事ができています。

整理部の写真
(人事部注:整理部は、紙面レイアウトや見出し作成などを担当する内勤部署。整理記者は、取材記者の真意を読み取り、読者に伝えるための最良の見出しと目を引くレイアウトに端的に落とし込むのが主な仕事。さきがけでは、編集職で入社する新人の1年目の配属先に整理部も含まれます)

整理部と同じフロアで働く、システム部はどんな感じ?

佐藤さんの画像
佐藤

「パソコンが絡むことなら、何でも守備範囲」と言われてます。不具合や操作上の問い合わせがあれば、全部がシステム部に来るので、隅から隅まで機能を覚えておくとか。あと、この夏は東京五輪や、甲子園でPDF号外を作る機会が何度かありました。号外発行はスピード勝負でミスが許されないので、前日の紙面と同じ素材を時間を計って組む、というのを繰り返し練習して、本番に備えました。

それと最近になって少しですが、全社で使うシステムのリニューアル作業にも一部、関わらせてもらえるようになって。新聞社の業務を円滑に遂行、継続するために、なくてはならないのがシステム。それを自分たちの仕事で支える、というのが僕らの本分だと思うので、すごくやりがいを感じる部分です。

新聞社の雰囲気って・・・

社内の雰囲気はどうですか?

舘岡さんの画像
舘岡

入社前は結構、編集部門は騒がしい感じというか、デスク陣がいつも怒鳴り合っているような光景を思い描いていたんですよね。でも全然違って...普通に静かでした。(笑)

今さんの画像

私は異業種の営業から転職してきたのですが、営業というと、学生さんは恐らく「ノルマがあって、売上表の棒グラフで競い合う」みたいなイメージを持っているのではないかと思いますが、どうでしょう。前職はまさにそういう感じだったのですが、さきがけの営業はもう、別世界で。

話し合いをしているイラスト
畠山さんの画像
畠山

私も今さんと同じタイミングで転職してきて、同じ感想を持ちました。何というか、数字は意識するんだけど個人対抗じゃなくて、互いにカバーし合う、全員で協力し合うという感じなんですよね。

毎朝、全員参加の営業会議があって、例えば前年比はクリアできそうだけど予算比で厳しい、となった場合、「そしたら新しい企画出すしかないよね」「どんな企画が打てるか」というのを皆で考えるんです。穴が空いたら皆で埋めて、積み上げていく。すごく前向きなサイクルで。「こういう営業があるんだ」と、すごくびっくりしました。

畠山

あと、営業は土日が基本的にしっかり休みなので、釣りに行ったり趣味を楽しむ時間もあります。ワークライフバランスという点でも充実しているなと思います。

盛さんの画像

私は編集の社会人採用で、前職は他県の地域紙で記者をしていました。でも正直言って、まだまだです。10行ほどのごく短い原稿でさえ4カ所、5カ所、あるいはもっと多くの指摘がデスクから入ります・・・

そんな中でも、現場のキャップが親身に相談に乗ってくれますし、原稿も見てアドバイスをくれるので、本当に助けられています。あと、県外出身なので秋田弁が聞き取れるか少し不安だったのですが、そこは問題なかったですね。

日比野さんの画像
日比野

私も県外出身ですが、方言は思っていたより大丈夫でした。ただ分からない単語が時々、取材相手から出てくるので「秋田に来たばかりでちょっと分からないんですけど」と聞き返したりはしますね。この間は、相手に合わせてイントネーションをまねているつもりだったのに「どこの出身?秋田じゃないよね」と不思議がられました。まねできていなかったみたいです。(笑)

私が社会部で働いてみて意外に思ったことなんですけど、1年目から「あれを書きたいな」と思ったネタを書けたり、取材対象を決めたりできることに、結構驚きました。

警察担当ではあるんですけど、事件や事故の発生に備えてばかりいるわけじゃなくて、街ダネを書くのも若手の仕事なので。

例えば、この夏は新型コロナの感染拡大で地域のお祭りが軒並み中止になってしまったので、祭りに関わる人たちの思いをたくさん取材して、記事にしました。何かすごく好きなものがある人、頑張ってきた人に話を聞いて書くのは面白くて、やりがいを感じました。

自由度が高いというのは裏を返すと、全部、自分次第。怠けようと思えば怠けられてしまう環境なので、その中で自分を律して働く、というのが難しくもあると思っています。

入社してみて、いま思うこと

手を挙げてあいさつしているイラスト
加藤さんの画像
加藤

難しさという話でいうと、記者はコミュニケーションから相手の言葉を引き出す仕事なので、時には聞きづらいこと、相手が言いたくないことを聞かなければならない場面もあります。嫌がられてもしつこく質問して、こちらの真意を分かってもらう努力、この辺がまだまだ、これからの課題だと思います。

石井さんの画像
石井

私は学生時代からお酒が大好きなんですが、配属が政経部の経済担当で、たまたま、醸造業が主担当なんです。

それはうれしかったんですけど、今年はコロナの影響で地酒フェアとか、清酒鑑評会の後の一般公開とか酒蔵開放とか、例年開かれてきたさまざまなイベントがほとんど中止。こうなると、待っているだけでは何も書けないので、毎日頑張ってニュースを探しています。

SNSで発信している蔵や酒販店の情報などを見つけては取材に行き、そこでの雑談から次の取材のヒントを得たり、ふと頭に浮かんだ疑問を深掘りしてみたり。結構、切羽詰まってやっているので、楽しむほどの余裕はないんですけど。「探してみるとニュースってあちこちにあるんだな」というのは感じますね。

清水さんの画像
清水

整理の場合は記事を書くわけではないんですけど、これが紙面作りの醍醐味かなって思うことが一つあって。

例えばこの間、少年野球の結果を伝える紙面の整理を担当したんです。それで、作業をしながらふと「これはきっと、この選手の親御さんや親戚方が一生手元に残しておく、大事にされる紙面になるんだろうなあ」と思って。

そこに私が8文字なり、9文字という短い言葉で彼らの頑張りに「見出し」を付ける。そうやって誰かの貴重な記録を自分が形にするんだ、って考えた時にすごいことだな、と思いました。

「わかる~!」という共感。

「え!そこは私と違うな」という驚き。

互いの経験を共有し、自分たちが働くことの意味を捉え直す時間になりました。

ここからもう一度、まっさらな気持ちで。
目の前の仕事と向き合う中で、彼らの「現在地」は日々、更新されていきます。

(注:個々の発言を基に記事として再構成しました)

集合写真