遠い風近い風[小嵐九八郎]あれこれ面倒なこと

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 夏の終わりに、アルバイト先の私大の文学専攻の卒業生を10人ばかり呼んで勉強会をやった。早いもので、最初に受け持ったゼミ生は30歳を過ぎている。最も若いのは今年の3月に卒業して、まだ初初しい。

 この勉強会は、学生が卒業すると小説を含めて文学を忘れてしまい創作をしなくなるので刺激を与えるためだ。当方のかつてのアシスタントとか、ある全国紙のカルチャーセンターの生徒さんからは小説の新人賞をとる人が計10人ほど出ているのだけれど、大学では成果が上がっていない。俺はしゃかりきになってしまう。

 70枚の小説を持参することが勉強会の参加条件で、これができない場合は小説の設計図を3本作ってくることだ。設計図は、テーマと素材、登場人物の性格、ストーリーてなところである。あと、テキストとして大江健三郎氏の『性的人間』を指定し、評論文を800字以上1200字以内で書いてくることを求めた。

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(全文 1250 文字 / 残り 862 文字)

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