あわや!土砂崩れに記者遭遇 「国道が一瞬で」五城目町

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五城目富津内で発生した土砂崩れの現場

 タイミングが数秒ずれていれば、土砂に巻き込まれていたかもしれない。22日午後0時15分ごろ、秋田県五城目町富津内の国道285号で土砂崩れが発生。取材先へ向かう途中に車で現場を通り掛かった記者が、その瞬間を目撃した。

 視界を遮るほどの激しい雨が収まり、小雨に変わって間もなく。上小阿仁村方向へ向かっていると、前を走る車2台が急ブレーキをかけた。次の瞬間、左側の山の斜面から大量の土砂が木をなぎ倒しながら流れ落ち、路面が一瞬にして埋まった。

 驚いて車を飛び降り、2台前の車に駆け寄ると、土砂はわずか2メートルほど手前まで迫っていた。まさに間一髪。土砂は国道を横切って道路脇の水田へ流入。すさまじい自然の力に圧倒されるばかりだった。

 運転していた男性は「驚いた」と興奮気味。すぐ後ろの車の男性に「よく止まりましたね」と声を掛けられると、「道路脇の斜面の木が動いた気がして、もしやと思って急停止した。正解だった」と振り返った。

 道路を管理する県秋田地域振興局によると、土砂は12メートルほどの高さから約12メートルにわたって崩れ落ちた。幅約10メートル、厚さは1メートル前後。

 土砂撤去のため現場に駆け付けた工事業者は「雨水を吸い込んで土砂が重くなっている。他の斜面も崩れかねない」と懸念。近くに住む80代女性は「家の裏手が山なので、また崩れたらと思うと不安だ」と話した。