【衆院選】何だろうこの選挙[語られないこと]身近な問題置き去り

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
北秋田市民病院には公示直前の3連休も多くの住民が足を運んでいた

 北秋田市阿仁の佐藤稔さん(62)は週に3度、人工透析を受けるため20キロほど離れた北秋田市民病院に通う。

 朝5時に起き、秋田内陸線で最寄りの阿仁合駅から米内沢駅へ。バスに乗り換えて病院に着くのは午前9時ごろ。帰宅は午後2時を過ぎる。透析を受けるようになって5年。移動の足が他にない1人暮らしの佐藤さんにとって「市民病院は命綱です」。

 人口減少と過疎化が進む中、地域医療をどう維持していくかは、住民にとって関心の高い論点だ。

 北秋田市の場合、市民病院が中核的な機能を担うほか、市の運営する診療所が3施設、歯科を除く民間の病院・医院が10余り。市民病院を含む大半は合併前の旧鷹巣町地域に集中している。診療所には70代の医師もおり、市の担当者は「医師の確保は切実な問題。診療所の再編・統合も将来的には検討が必要かもしれない」と話す。

(全文 1102 文字 / 残り 738 文字)

この連載企画の記事一覧