さまようクマ:集落で(1)にぎわい薄れ、クマわが物顔

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クマが出没するようになった由利本荘市矢島町の上野平集落。雪が積もり始めた集落の一角で、住民が家の周りを点検していた
クマが出没するようになった由利本荘市矢島町の上野平集落。雪が積もり始めた集落の一角で、住民が家の周りを点検していた

 山形県境に近い山裾の集落、由利本荘市矢島町の上野平(うえのたい)にクマが現れたのは、7月10日の朝だった。

 住民の三浦勝子さん(75)は「最初に『クマが出た』と聞いた時は、カモシカと見間違えたんだべって思った。ここさ嫁いで50年以上になるけど、クマなんていねがったもの」と言う。

 人里に現れることのなかったクマの出没は、何を意味するのか。三浦さんの長男弘章さん(50)=農業=には、思い当たる節がある。集落周辺の一帯から、少しずつ人の気配が薄れてきたことだ。

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