さまようクマ:行政は(2)捕獲、あくまで対症療法

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昨年10月、秋田市郊外に仕掛けられていた捕獲用のおり。クマをおびき寄せるためリンゴが中に置かれていた
昨年10月、秋田市郊外に仕掛けられていた捕獲用のおり。クマをおびき寄せるためリンゴが中に置かれていた

 「捕獲は絶対的な対策ではない」。4月中旬、クマによる被害を防ぐために県が開いた連絡会議で、市町村職員らを前に、県自然保護課の泉山吉明さん(62)はそう訴えた。

 昨年1年間に県内で捕殺されたクマは829頭。うち、個体数を調整するための春先の捕獲(24頭)と秋の狩猟(38頭)を除いた有害駆除は767頭に上った。前年の456頭と合わせ、2年間で1223頭という駆除数は全国でも突出している。

 市町村は住民からクマ出没の連絡を受けると、現場の状況を確認し、有害駆除が必要と判断すれば県に許可を申請する。県が不許可とした例は過去にないといい、有害駆除するかどうかの判断は事実上、市町村に任されている形だ。

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連載企画:さまようクマ 第8部・行政は

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