さまようクマ:被害者の視点(4)人間に慣れ、迫る怖さ

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ふたが開けられていた飼料タンク。はしごの周りにはクマの足跡がたくさん残っていた
ふたが開けられていた飼料タンク。はしごの周りにはクマの足跡がたくさん残っていた

 北秋田市栄の牧場で牛や馬を飼育する松尾吉高さん(37)が、飼料タンクのふたが開いたままになっているのに気付いたのは、2年前の今ごろのことだ。

 ふたは高さ約5メートルのタンクの最上部にある。はしごを上り、金属製のロックを外さないと開かない仕組みのため、最初は誰かが閉め忘れたのだろうと思った。しかし、よく見るとはしごの最上段近くに、直径3、4センチほどの丸い跡がたくさんあった。

 「不思議に思って取りあえず市役所に連絡したら、調べに来た猟友会員に『これはクマの肉球の跡だな』って言われて。まさかですよね」

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