ふるさと小紀行:岡治道博士の顕彰銅板(由利本荘市) 結核予防、功績伝える

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自ら揮毫した文字が刻まれた銅板の横に立つ岡博士(「村人よすこやかに―笹子での岡治道博士」より)
自ら揮毫した文字が刻まれた銅板の横に立つ岡博士(「村人よすこやかに―笹子での岡治道博士」より)

 「村人よすこやかに暮さう」―。由利本荘市鳥海町と山形県真室川町にまたがる丁岳(ひのとだけ)=1146メートル=中の五階の滝周辺に、病理学者・岡治道博士(1891~1978年)が揮毫(きごう)した文字が刻まれた銅板がある。1946年から15年間、結核がまん延していた旧笹子(じねご)村(現由利本荘市鳥海町)に毎年訪れて予防指導に尽力した岡博士を顕彰しようと、村が59年に設置した。

 東京生まれの岡博士は、東京帝国大学(現東京大)医学部を卒業し、結核予防会研究所長や東京帝大教授を歴任。「村人よすこやかに―笹子での岡治道博士」(94年、編集刊行委員会発行)によると、来村のきっかけは、岡博士の長男に体操を教えていた笹子村出身の小沼良輔氏から故郷で結核患者が急増している窮状を訴えられたことだった。

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