地方点描:鉱山とキュウリ[鷹巣支局]

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 北秋田市阿仁小様(こざま)地区の伝統野菜「小様きゅうり」が収穫期を迎えている。太さは普通のキュウリの2倍ほどもあり、色は薄い緑。形はキュウリというより、ズッキーニに似ている。食べるとシャリシャリしていて、ほろ苦いのが特徴。みずみずしい味わいは夏にぴったりだ。

 江戸時代には産銅日本一を誇った阿仁鉱山の歴史とともに、阿仁地域で親しまれてきた味でもある。中心部の阿仁合地区の朝市でも売られ、鉱山労働者が夏場の水分補給に好んで食べたとされる。鉱山が操業を停止したのは1970年。ほぼ同じ頃、品種改良された小ぶりなキュウリが広まり、小様きゅうりの栽培は途絶えてしまった。

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