遠い風近い風[十田撓子]鹿角乙女

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 1944(昭和19)年に刊行された「雪国の民俗」は、秋田の郷土画家・勝平得之が装丁を手がけ、撮影監督の三木茂が秋田県内の農村に取材した多数の写真から成る。

 三木茂は記録映画「土に生きる」を男鹿で撮影し、これは41(昭和16)年に公開された。「雪国の民俗」あとがきには、本書はその映画の副産物、とある。丸一年滞在した三木が、映画と写真集、二つの形で、土に生きる人々を永遠にとどめたのは瞠目(どうもく)すべきだ。

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