「ニート」のカラスを3年間観察 和洋高、あす学会で報告

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父親に餌をねだる2歳の子ガラス。親に向かって口を開き、餌をねだる動作は通常、生後約半年までしか見られないという=2017年6月(和洋高自然科学部提供)

 秋田市千秋明徳町の秋田和洋女子高校の自然科学部員9人が、学校近くの千秋公園周辺にすみ、親鳥に依存した生活を送るハシボソガラスを3年間観察した内容をまとめた。通常は生後3カ月ほどで親離れするが、3年も依存したままでいるのは珍しいとして、16日に新潟市の新潟大学で開かれる日本鳥学会で研究報告を行う。

 同部の顧問は、秋田大大学院でカラスの研究を行っていた武藤幹生教諭(44)。親離れしないカラスの観察は、武藤教諭がそのカラスの父に注目したのがきっかけ。千秋公園の花見客から唐揚げを奪ったり、通行人に近づいて餌をもらったりするなど、非常に頭が良かったという。部員に提案し、2014年から父ガラスの観察が始まった。

 15年春に子ガラスが誕生。武藤教諭によると、通常の子ガラスは生後20~25日で巣立ち、親と2~3カ月ほど行動を共にして餌の取り方などを教わった後に親離れする。しかし、この子ガラスは一向に親離れする気配を見せなかったことから、観察対象の中心が子ガラスに移った。

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