遠い風近い風[井川直子]「変わらない店」

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 もう間もなく、9月25日に新刊が発売される。春からずっとかかりきりだったので、恐縮しつつもちょっと語らせてもらおうと思う。

 タイトルは「変わらない店 僕らが尊敬する昭和 東京編」(河出書房新社)。月刊誌の連載をまとめたものだが、そもそもこの連載は、昨年上梓(じょうし)した「昭和の店に惹(ひ)かれる理由」(ミシマ社)のスピンオフ企画として始まった。「昭和の店に―」が筆者である私の目線で描いているのに対して、連載では現場のシェフやソムリエ、酒場店主、コーヒー店主たちの尊敬する昭和の店を、当事者の視点で語ってみようという趣向。登場してくれた「僕ら」は1970年以降生まれ、今まさに旬の、東京を面白くしている人たちだ。

(全文 1256 文字 / 残り 947 文字)

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