静と動の美(2)断崖図・部分 高野山金剛峯寺蔵

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【断崖図(部分)】雲肌麻紙、天然岩絵の具、プラチナ泥、胡粉 182・7×1676・6センチ 高野山金剛峯寺蔵 2018年
【断崖図(部分)】雲肌麻紙、天然岩絵の具、プラチナ泥、胡粉 182・7×1676・6センチ 高野山金剛峯寺蔵 2018年

 平安時代のはじめに弘法大師空海が開いた真言密教の聖地、高野山。2015年に開創1200年記念事業として発表されたのが、千住博による総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)への襖絵(ふすまえ)奉納だった。

 千住が悩みながら仕上げた崖は、10代の空海が修行に励んだ瀬戸内海の風景にいつしか重なっていた。ひたすら険しい崖は、まるで人生の苦難を表しているかのようだ。

(全文 442 文字 / 残り 267 文字)

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