東欧の地上イージス(1)ルーマニア 敷地広大、人里遠く

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ルーマニアの国道54号から見える地上イージス(450ミリ相当の望遠レンズで撮影)

 政府が秋田市の陸上自衛隊新屋演習場と山口県の陸自むつみ演習場に配備を目指す地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(地上イージス)に対し、地元住民から不安の声が上がっている。地上イージスはそもそもどのような施設なのか。配備に伴い生活にどんな影響があるのか、安全性は―。今月中旬、既に米軍の地上イージスが配備されているルーマニア、配備が進むポーランドを訪ね、現地の状況を探った。

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【ルーマニア・デベセル基地(1)】

 ルーマニアの首都ブカレストから車で2時間半。人口約3150人のデベセル村の周辺に広がるのは広大な原野と農地ばかり。建物は見当たらない。時折すれ違う対向車が、ものすごいスピードで遠ざかっていく。

 国道54号を南下し、村に近づくと、東方に角張った灰色の建築物が地平線にぼんやりと頭を出していた。車を止め、望遠レンズを付けたカメラでのぞいてみる。船体の上部を切り出したような金属質の壁面。現在、世界で唯一、実戦配備されている地上イージスだ。

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