地方点描:遠地の恩[能代支局長]

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 明治150年の今年、鹿児島や山口では「維新150年」、北海道では「開道150年」と祝賀している。ただ東北の私たちにすれば、やはり「戊辰戦争から150年」の方がしっくりくる。歴史の捉え方は画一ではなく、地域によって多様だということか。

 能代市二ツ井町の清徳寺には、新政府軍に属した秋田藩の援軍に駆け付け、戦死した佐賀藩と小城藩(佐賀県)の藩士ら8人の墓が残る。「自分たちのルーツがここにあるのだという思い。やっと実現できた」。8人のうちの1人、佐賀藩士・村山又兵衛のやしゃごの元茂さん(65)と妻の惠子さん(63)=佐賀市=は、先月中旬に初めて墓参りを果たし、感慨に浸った。

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